仲良し3人組で作る 「ほっこり系」ワイン
イタリア中南部 アブルッツォ州、海沿いのキエティ・オルトーニャ地区。このエリアで醸造学を勉強していた3人の若者(アントニオ、エンリコ、パオロ)は、生まれ育ったこの地で、後世にしっかりと受け継いでいけるような健全なワイン造りをしたいとの考えがマッチし、2021年より3人での共同経営によるナチュラルワイン造りを始めました。
彼らは3人ともがぶどうを栽培する農家だったこともあり、3人のそれぞれの家族で栽培したぶどうのうち特に上質なぶどうを選んでMICACEのワインとして仕込んでいます。畑の存在するエリアが3人の家族で少しずつ離れていることもあり、悪天候や病害によるリスクの分散も図ることができます。
ワインの醸造においては、現在は近隣の有力な生産者のセラーを間借りして生産していますが、これは彼らにとってもベテラン生産者からワイン作りの基礎をしっかり学べるという意味で貴重な経験になっているとのこと。将来的には自分たちのセラーを構えて安定した品質・量の生産ができるようになりたいと意気込んでいました。
醸造においては、天然酵母のみを使用します。スターターとして “Pied de cuve” と呼ばれる、ワイン作りに用いるぶどうと同じものを小さな桶で天然発酵させたものを用います。畑の規模と品質の高さを活かし、しっかりと選果することにより亜硫酸に頼りすぎることなくクリーンで整った味わいのワインを作り出します。
MICACE について
“MICACE” は、3人の苗字の頭文字から取って命名されました。
Demeter というビオディナミの厳しい基準を満たした生産者に与えられる認証を取っていますが、彼らにとってビオディナミはあくまで「素晴らしいワインを作るための手段」。ナチュラルであることを目的ではなく手段として捉えているところに共感を覚えました。彼らとの出会いはとあるイベントでしたが、たくさんのワインをテイスティングして少し疲れていたところで彼らのワインを飲み、そんな状況でもスルリと喉を通ったことに驚きました。それはまさに砂漠の旅行者にオアシスがもたらす癒しのような飲み心地であり、深く感動したことを今でもよく覚えています。
現地へ訪問した際には3人が暖かく迎えてくれましたが、27歳 (2024年時点) の彼らは3人とも本当に仲が良くて、今後の展開がますます楽しみになる生産者でした
項目詳細 スペック
ワイン名ピノ・グリージョ テッレ・ディ・キエティ(Pinot Grigio Terre di Chieti)
生産者ミカーチェ(MICACE)
生産地イタリア / アブルッツォ州 キエティ
地区格付けI.G.P.(Indicazione Geografica Protected:地理的表示保護ワイン)
ヴィンテージ現行ヴィンテージ2022年
タイプオレンジ(スキンコンタクト / ラマート)
味わい辛口(ミディアムボディ・フレッシュ&クリーン)
ぶどう品種ピノ・グリージョ 100%
アルコール度数13.0%
容量750ml
栽培方法ビオディナミ(バイオダイナミック農法)※デメテール(Demeter)公式認証取得
仕立て方法ペルゴラ・アブルッツェーゼ(伝統的な棚仕立て)
収穫すべて手摘み(選果を徹底)
醸造・マセラシオン除梗後、果皮とともに2〜3時間のみスキンコンタクト(マセラシオン)を行い、プレス。天然酵母による自然発酵。
熟成方法ステンレスタンクにて澱(おり)とともに熟成(シュール・リー)後、ボトリング。
酸化防止剤(SO2)極微量のみ添加
美しい「銅(コッパー)色」:ピノ・グリージョというブドウ特有の灰色がかった薄紅色の皮を、2〜3時間という絶妙な時間だけ果汁に漬け込む(マセラシオン)ことで、この輝くような美しい色合いが生まれます。
味わいと香り:熟したアプリコットやオレンジピール、パイナップル、そして紅茶のような華やかなアロマが広がります。果実のフレッシュな甘みと心地よい酸味、ミネラル感のバランスが良く、後味にほんのりとしたピールのようなビター感(渋み)が残るのが大人なアクセントになっています。
飲みやすさ:皮を漬け込む時間を短くしているため、オレンジワイン特有の強い渋みが抑えられており、「スルスルと飲める」軽やかな口当たりです。アルコール度数は13%前後で、程よい飲み応えもあります。


