アンディ・マンは1990年生まれ。ラインヘッセンの南西、西隣のワイン生産地ナーエと
の境界にほど近い人口450人ほどの小さな村エッケルスハイムにワイナリーはあります。
実家はなんと300年前から続く複合農家、ブドウ造りの他に穀物や野菜を作り牧畜
業も代々行ってきました。ワイン造りを中心としたのは彼の父の代からで現在畑は
10haあります。
この地で生まれ育ったアンディ・マンは幼いころから父の畑仕事、ワイン造りを手伝っ
てきましたが、10代の若い頃は実際にはワイン造りには興味をもっておらず高校卒業
後は兵役の為、9 ヶ月ドイツ陸軍に入隊し、兵役終了後は大学で経営学を学びま
す。
(注: ドイツは長年徴兵制度があり満18歳以上の男子には兵役義務がありましたが、
2011年7月4日、徴兵制の中止が発表されております。)
この学生期間、大企業で働くことが人生でやりたいことではないかもしれないと悟りま
す。同時に友人・知人から彼の実家がワイナリーであること、幼少期にその実家でどの
ように過ごしたかについて非常に興味をもたれました。高校卒業後、実家から離れたこ
の期間に実家、父の仕事、代々続いてきた農業に思いを巡らすようになり、そこから
実家へ帰りワイン造りを志す決心をするのにそう時間はかかりませんでした。
その後、世界的に高名なガイゼンハイム大学で4年間、みっちりとワイン造りについて学びます。彼がとてもラッキーだったのは、志が高い友人たちと
出会えたこと。彼らと一つ屋根の下で生活し学び合えた事は彼の人生、ワイン造りの方向性に非常に大きな影響を及ぼします(そのうちの一人が同
じラインヘッセンのマルティン・ヴェルナーです)。
卒業間近、彼らが住む部屋のワインセラーの中は世界中のナチュラルワインだらけだったそうで、彼はその事実に自分が本当にやりたい道を見た気が
しました。在学中の2015年にも、彼は時間を見つけては実家に戻り勉学とは別で実際にナチュラルワインを作り始めています。彼の1stヴィンテージは
この時の2015になります。
そして2017年、ガイゼンハイムを卒業しナチュラルワインだけを作る決心をして実家を引き継ぎます。
一見クールなナイスガイですが、いや実際本当に朗らかで快活、理知的で優しい、話しをしていて一緒にワインを飲んでそんな印象をもちますが、
『ラインヘッセンの畑のエネルギーをボトルに詰め込み、それを世界中の人に味わってほしいんだ。その為の最初のステップは畑をよく観察し理解するこ
と、その畑の個性を見つけ理解することが重要で、畑と友達になることなんだ。』と土壌や自然への話が始まると、別のHOTな一面が顔を出します。
どのようにブドウと接すればよいか、全ての必要な対応は、すべては畑が教えてくれるといいます。
ワインを造るうえで最も大事なことは土壌の生物多様性を最大限に活性化させ、緑と微生物に溢れた畑を作ることだといいます。
それこそが、ブドウそのものの個性を真に表現する唯一かつ真っ直ぐな道だといいます。
それこそが、添加物を入れず酸化防止剤の使用を抑えた輝くナチュラルワインを造る唯一の道だといいます。
フランスで本物のナチュラルワインを造る生産者からも同様のお話をよく聞いてきましたが、まだ29歳の若者が畑とワイン造りの真理に真摯に向き合っ
ている姿には感動を覚えます。
畑の生物多様性や自然な循環は、自分たちの生活を豊かにするヒントでもあり、人間の人生にも当てはまるはずだと、人間も幸せにしてくれるは
ずだと信じているアンディ・マン。それら全ては畑が教えてくれたことであり、自分がこれから作るワインでその精神を表現し皆へささやかなHappyを届け
たいと語ります。それこそが彼の原動力であり畑に立つ理由です。
1000ml /白・辛口
ビオロジック/ EU-BIO
土壌 斑岩(火成岩)
ミュラートゥルガウ100%
(手摘み/平均20年)
9月16日収穫
全房で50%直接圧搾
50%ステンレスタンクで5日間醸し、空気圧式圧搾
36hlのフードルで発酵・熟成
無濾過・清澄あり/瓶詰め:2024年8月7日
So2無添加 トータル:14mg/L
アルコール度数10.5%
RheinischerLandwein ライニッシャー・ラントヴァイン
ラインヘッセンの南西エッケルスハイム村、斑岩で育つ全房のミュ
ラートゥルガウを 50%は直接圧搾、50%は醸し後プレスし、フード
ルで発酵・熟成しました。輝きと透明感のあるほのかにグリーンを
帯びたイエロー、白い花や金木犀、ラディッシュ、メロンやバナナの
アロマを感じます。口あたりよくスムーズで果実味のよいジュー
シーな味わい、バランス良くアフターにはほんのり苦みを感じます。


