Morasinsi モラシンシ
アロマティックでナチュラルな、体に馴染む味わい
イタリア南部・プーリア州、アルタムルジャという地区で2018年からワイン作りを始めたワイナリーです。プーリア州は南北に非常に長い州で、日本ではプーリアというと南部の“プリミティーヴォ” が有名ですが、Morasinsi の位置するアルタムルジャのエリアではプリミティーヴォは栽培しておらず、白品種は “ボンビーノ・ビアンコ”, “パンパヌート”, “モスカート・レアーレ”、赤品種は “ネロ・ディ・トロイア”, “アリアニコ”, “モンテプルチアーノ” といった品種を栽培しています。
ワインをテイスティングすると直ちに感じるのが、「南部のワインらしくない涼しげで豊富なミネラル感」です。気候が南部の中では比較的冷涼であることもありますが、彼女のワイン作りにおいて特筆すべきは「栽培環境における植物・生物の多様性」です。福岡正信氏の考え方から影響を受けているという彼女のぶどう栽培に対する考え方として、「ぶどう畑にぶどうしか生育していないのは、不自然である。植物とは本来、他の多様な植物や生物との関係性の中に存在しているものであり、ぶどう畑においても可能な限りその自然な環境を再現してこそ、複雑さのある魅力的なワインを作ることができる。」という確固たる信念があります。
ルッコラやローズマリー、セージといったハーブ類に加えて、ユーカリや樫の木も植えることで畑に日陰をもたらしたり、木の葉に結露した水滴を活用して畑に程よい水分をもたらす効果もあるといいます。元々が農業を専門としてキャリアを積んできた彼女は、非常に科学的でロジカルなアプローチを基にした自然農法及びナチュラルなワイン醸造に取り組んでいます。
"MORASINSI" の由来
Murgia (地名), Ora (時間), Insieme (一緒に) といった、彼女が大事にする考えを詰め込んだ造語です。
ワイン造りにおいて一番大切なのは良質なブドウを育てることですが、良質なブドウとは必ず複雑で多様な生態系の中でしか育てることができないと考える彼女は、化学的な除草剤や合成肥料を使わないことはもちろん、雑草を除草するようなこともしません。代わりに、ハーブ類をカバークロップとして植えることで雑草の生育を制限したり、病害からブドウを守ったり、さらに土壌の保湿もさせていると言います。醸造においても天然酵母や発酵中に亜硫酸を一切添加しないといったナチュラルワインの造りを実践していますが、発酵中の酵母の状態を把握するために非常に高い頻度で顕微鏡による観察を行っているとのこと。ワイン造りに対して非常にロジカルで科学的なアプローチを取っていることが印象的です。
彼女のこのような考えは、自然農法の提唱者である福岡正信氏の考えに影響を受けているとのこと。
そんな彼女のワインを日本の皆様に紹介できることを、我々も MORASINSIも共にとても嬉しく思っています。
モラシンシ ビアンコMorasinsi Bianco
イタリア / プーリア州
ブドウ品種: パンパヌート、ボンビーノ・ビアンコ、モスカート・レアーレなど、
地元の土着品種のブレンド
清澄や濾過をせず、天然酵母のみで発酵させて造られています。
グラスに注ぐと青リンゴや柑橘、フレッシュハーブのような爽やかで少し甘みを感じるアロマが広がりますが、口に含むと非常にドライ(辛口)で硬質なミネラル感が特徴です。アルコール度数は11%前後と軽やかでピュアな飲み心地をスルスルと楽しめます。




