原産国/地方:オーストリア /ノイジードラーゼー
タイプ:スティル赤ワイン
品種:ブラウフレンキッシュ、ツヴァイゲルト
土壌:石灰、砂利
オーストリア・ブルゲンラントの女性醸造家
Judith Beck(ユーディト・ベック)
オーストリア東部ブルゲンラント州、ノイジードラーゼ湖の北岸に位置するゴルス村。
ここで家族とともにワイン造りを行う女性醸造家 Judith Beck(ユーディト・ベック)は、父から受け継いだ畑を自らの代でビオディナミ農法へ転換した生産者です。
ノイジードラーゼ湖は中欧最大級のステップ湖で、広い湖面は昼間に熱を蓄え、夜にゆっくり放出することで、ブドウの成熟を穏やかに進めます。
暑く乾燥した夏と寒い冬をもつパノニア気候に加え、湖と周囲に点在する小さな塩湖が気温を和らげ、長い生育期間をもたらします。
この環境が、果実の凝縮感と酸の美しさを兼ね備えたワインを生み出しています。
ワイナリーの歴史は、1975年に父マティアス・ベックが家業を継ぎ、ワイン造りに専念したことから始まります。
5haだった畑は現在では約15haにまで拡大しており、2001年、フランス、イタリア、チリで研修を積んだユーディトが帰国し、醸造責任者に就任しました。
そして2007年、彼女はワイナリーを完全に引き継ぎ、畑をビオディナミ農法へと転換していきます。
ビオディナミへの転換後、ユーディトは畑で過ごす時間を大きく増やしました。
彼女が大切にしているのは、ツヴァイゲルト、ブラウフレンキッシュ、ザンクト・ローレント、ヴァイスブルグンダー、ヴェルシュリースリングといったこの土地の伝統品種です。
特に、日照に恵まれたパルンドルファー台地の急斜面とワーグラムの丘陵地帯は、彼女の代表的な区画です。
パルンドルファー台地の土壌は、腐植土、砂利、ローム、石灰、鉱石などが複雑に入り混じり、この多様な土壌が、ワインに奥行きと個性を与えてくれいます。
彼女が目指すのは、「ナチュラルであること」と「土地固有の個性を表現すること」の両立であり、ルドルフ・シュタイナーの思想に共感し、すべての作業は手作業で、月のサイクルや自然のリズムを尊重しながら畑を管理しています。
その結果、ブドウは健全に育ち、自然酵母による自発的発酵を無理なく行うことができます。過度な介入を避けたワインは、透明感がありながらも力強く、飲むたびに畑の景色を感じさせてくれます。
「私のワインは、私自身」
ユーディトはこう語ります。
「国際的なスタイルのワインは世界中で造られている。でも私のワインは、ここノイジードラーゼで生まれ育った私自身なの。」
現在は夫ウルリッヒとともに、家族で畑に向き合いながらワインを造り続けています。
彼女のワインにはノイジードラーゼの風、湖の光、そして日々畑に立つ彼女自身の感性がそのまま映し出されています。
ぜひグラスの中で、この土地ならではのエネルギーを感じてみてください。
濃いパープルガーネット色の外観、ラズベリーや赤 色リンゴ、フルーツトマトの香りが拡がります。リンゴの酸味と皮の渋味、控えめなタンニンに果実味がプラスされたジューシーな味わいです。
