原産国/地方:オーストリア/ミッテルブルゲンラント
タイプ:スティル赤ワイン
品種:ブラウフレンキッシュ100%
土壌:粘土質、ローム土壌
わずか3haから生まれる、オーストリア屈指の希少な赤ワイン
モリッツ
オーストリア・ブルゲンラント州の銘醸地「ミッテルブルゲンラント」は、オーストリアの固有品種ブラウフレンキッシュの聖地として知られ、世界中のワイン愛好家から注目を集めています。
その中心的な村・ホリチョンで1964年に創業したのが、小さな家族経営のワイナリーモリッツです。
2004年に2代目のアルフレッド・モリッツがワイナリーを引き継ぎ、
「少量だからこそ、一切妥協しないワイン造り」
を信条に掲げ、所有する畑がわずか約3ヘクタール(一般的なワイナリーと比べても非常に小規模)だからこそ一本一本の樹に細やかな目を配り、畑から瓶詰めまでほぼすべての工程を自らの手で行っています。
2006年からは全ての畑をオーガニック栽培へ転換し、2009年にはオーストリアの有機認証「Austria Bio Garantie」を取得。
自然と調和した栽培によって、土地の個性を素直に映し出すワインを生み出しています。
栽培する品種は、「赤ワインの王」と称されるブラウフレンキッシュと、オーストリアを代表するツヴァイゲルトの2品種のみ。
ミッテルブルゲンラント特有の粘土質や石灰質、鉄分を含む土壌から生まれるブドウは、豊かな果実味と美しい酸、繊細なスパイス感、そして長い熟成ポテンシャルを兼ね備えています。
収穫はすべて手摘み、天然酵母による発酵、ノンフィルターで瓶詰めされるなど、人の手と自然の力を最大限に活かしたワイン造りが貫かれています。
アルフレッド・モリッツはこう語ります。
「真の芸術作品は職人の手仕事からしか生まれません。ワインも同じです。
3ヘクタールという畑は、私がすべての仕事を完璧に行える限界。
果汁の一滴一滴に魂を込め、自分自身が心から美味しいと思えるワインだけを造っています。」
その哲学は、ワインだけでなくボトルデザインにも表れています。
多くのキュヴェに貼られる深紅のフェルトラベルは、一枚一枚を手作業で仕上げたもの。
まるで工芸品のような存在感を放ち、モリッツの「手仕事へのこだわり」を象徴しています。
年間生産量はわずか約15,000本で生産されたワインの大半はオーストリア国内で愛好家やレストランへ届けられ、輸出はごく限られています。
そのため市場に出回る本数は非常に少なく、日本で出会える機会も決して多くありません。
まさに"知る人ぞ知る"希少なワイナリーと言えるでしょう。
もしこのワインと巡り合う機会があれば、それは偶然ではなく一つの「良縁」。
大量生産では決して表現できない、造り手の情熱とブルゲンラントのテロワールが凝縮された一本を、ぜひゆっくりと味わってみてください。
古木ならではの凝縮感を感じさせる深みのあるルビーからガーネット色。
無濾過らしい、やや落ち着いた透明感のある色調です。
香りは引き締まったブラックベリーの香りに、ナッツを思わせるニュアンスが重なります。
そこにタバコの葉やほのかなハーブ、少量のチェリー、土っぽい複雑さ、さらに大樽由来の穏やかな木の香りが加わります。
大樽(1000~1300L)でじっくり熟成させているため、小樽のような強い樽の香りではなく、果実の輪郭を活かした落ち着いた香りに仕上がっています。
味わいはブラックベリーに赤系ベリーが加わったようなクラシックなスタイルに、ほんのりハーブのニュアンスが現れます。
ジューシーな果実味と繊細な酸のバランスがよく、タンニンは主張しすぎず、ミディアムボディでありながら充分にご満足いただける仕上がりです。
約40年の古木とノンフィルター製法により、果実味に深みと滑らかさが感じられます。
畑名:グランガ(Ried Glanger)、畑面積1ha、粘土質・ローム土壌
樹齢:平均約40年のVV(古樹)
熟成:1000~1300Lのフレンチオーク樽で12ヵ月
ノンフィルター(無濾過)瓶詰め
年間生産量:約2,500本のみ


