原産国/地方:フランス/ボルドー
タイプ:スティル赤ワイン
品種:メルロ100%
土壌:粘土石灰質土壌
シャトー・ド・リゼンヌ
自然と共生し、ボルドー本来の美しさを映し出すオーガニック・シャトー
ボルドー市の東、ドルドーニュ川とガロンヌ川に挟まれた豊かな自然が広がるアントル・ドゥー・メール地区のトレッス村にあります。
ここで17世紀からワイン造りを続ける歴史ある生産者がシャトー・ド・リゼンヌです。
1938年からスビー家が所有し、現在は3代目となるジャン・リュック・スビーがその伝統を受け継いでいます。
彼が目指すのは、
「自然環境を守ることこそが、本当に美味しいワインを生み出す」
という信念に基づいたワイン造りです。
2009年にシャトーを継承すると、環境保全への取り組みがさらに加速します。
2010年には醸造所で使用する電力を自家太陽光発電でまかなう体制を整え、同年から有機栽培へ移行しました。
2013年にはフランス有機認証機関「Ecocert(エコセール)」のオーガニック認証を取得。
また、環境保全認証HVE(Haute Valeur Environnementale)レベル3をジロンド県でいち早く取得したシャトーの一つとしても知られています。
ジャン・リュック・スビーはこう語ります。
「美味しいぶどうだけが、美味しいワインになります。
そして美味しいぶどうは、畑とその周囲に息づく生物の多様性によって育まれるのです。」
その言葉を実践するため、畑には森や池、生け垣や並木を整備し、多様な植物を植えています。
そうする事で鳥や昆虫、小動物が自然に集まる環境をつくり、人と自然が共存する健全な生態系を育んでいます。
畑だけでなく、その周囲の環境まで含めて「テロワール」と考える姿勢こそが、このシャトーの大きな特徴と言えます。
醸造においても一切の妥協はありません。
磨き上げられたセラーの床には、まるで湖面に映る景色のようにステンレスタンクが映り込み、「逆さタンク」が見えるほど徹底した清潔さを保っています。
この衛生管理によって、必要最小限、あるいはキュヴェによっては亜硫酸(SO₂)無添加という、果実本来の魅力を生かしたナチュラルな醸造を可能にしています。
さらに2021年には、フランス政府とINAOが公式に認めたナチュラルワイン認証「Vin Méthode Nature(ヴァン・メトード・ナチュール)」にも加盟し、栽培から醸造まで高い基準を満たした、信頼できる自然派生産者として評価されています。
シャトー・ド・リゼンヌのワインは、
「ナチュラルだから」「クラシックだから」といった枠組みでだけでは語れません。
健全なぶどうを丁寧に育て、その個性をできる限り素直に表現する――その結果として生まれる味わいは、ボルドーの豊かな果実味、土地の個性、そして自然の生命力をそのまま映し出しています。
伝統あるボルドーの歴史と、未来へ向けた環境への責任。
その両方を大切にするシャトー・ド・リゼンヌは、現代ボルドーを象徴するオーガニックワイナリーの一つと言えるでしょう。
外観は濃く深みのあるガーネット。
グラスに鼻を近づけるとブルーベリーやカシスような、みずみずしく青味を帯びた赤果実系の香りが広がります。
ほのかにローズマリーやミントを思わせる清涼感のあるハーブや、ボルドーワインらしい大地の香りがアクセントになっています
樽を使用しないステンレスタンク熟成のためバニラ香はありませんが、メルロ由来の黒コショウや甘いスパイスのニュアンスが穏やかに香ります。
口に含むと渋みはとても穏やかで丸みがあり、果実の甘やかさがすっと広がります。
パテ・ド・カンパーニュや、コンテやゴーダの少し熟成したセミハードチーズもおすすめです
平均樹齢15年。収量は35hl/ha。除梗100%。ステンレスタンクで発酵後、6ヶ月間熟成。
無清澄・ノンフィルターでビン詰め。収穫からビン詰めに至るまで、SO2は不使用。



